節分になると行なう豆まき!
「鬼は~外」「福は~内」なんて声が20~30年前は頻繁に聞こえてきてました。
近年では、そんな声はあまり聞かなくなりましたが、家で豆まきをやっている家庭も多いはず。
「なんで豆まきするの?」とか、子供に聞かれたらなんとなくしか答えられない方は多いのではないでしょうか?
豆まきの由来なんてあんまり聞いたことないけど、風習でなんとなくやっている方に、ここでは、節分に行なう豆まきの由来や正しいやり方について紹介していきます^^
節分の豆まきの由来とは?
節分とは、本来季節と季節を分ける節目のことで、立春・立夏・立秋・立冬の4つにそれぞれ存在します。
年に4回ある中でも、豆まきをする立春の節分が1番よく知られています。
では、2月の節分に豆まきをするのはなぜなのでしょうか?
古来中国から伝わった24節季と旧暦の考え方では、立春は“正月”でした。
その正月も前の日は“大晦日”ということになるので、2月の節分は旧暦では大晦日ということになります。
立春の節分が、1年のうちで4回ある中でも未だに残っているのはこれが理由の1つだとされています。
そして、古来中国で行われていた大晦日に邪気払いの儀式である「鬼遣(おにやらい)」が、日本に伝わったことで、鬼を退治するという習慣ができました。
鬼を退治するのに豆が使われるようになった理由としては、魔を滅する“魔滅(まめ)”と意味で使われるようになったと言われています。
この豆を使って退治するというのは、日本独特のものです。
節分の豆まきは何時頃やるのが理想?
節分になると日本各地で豆まきが行われますが、その時間帯は昼であったり夜であったりと様々です。
一般の家庭では、鬼役をお父さんが担当することが多いので、お父さんが会社から帰宅した夜になることが多いのではないでしょうか。
節分の豆まきについては諸説ありますが、豆をまくタイミングは基本的に夜が理想的だとされています。
豆をまく相手は“鬼”で、その鬼は「鬼門」と呼ばれる北東からやってくると言われます。
その北東は、古時刻で表すと「丑寅の刻」にあたるとされ、実際の時間では深夜2時~4時のことを示します。
ですので、本来はこの時間に鬼が現れるので、それを退治するために豆をまくのです。
それ以外に夜に豆をまくとされる理由としては、鬼のような魔物は「降魔刻(おうまがとき)」と言われる夕方から夜の時間に出やすいと言われていることがあげられます。
このような理由から豆まきは朝や昼よりも、夜にした方が良いとされているのです。
節分の豆まきはどの方角に投げるの?
節分になると恵方という言葉を聞きます。
これはその年の縁起の良い方角のことで、地域によってはその恵方を向いて太巻きを食べるという習慣もあります。
この方角は毎年違いますので、その年ごとに確認する必要があります。
では、豆まきもこの恵方の方角にするのでしょうか?
これは結論から言うと違います。
鬼を退治するために豆まきを知るので、恵方ではなく鬼が現れる鬼門と呼ばれる方角の「北東」から行います。
そしてそれからも順番があり、北東から南東へ、南東から南西へ、南西から北西へと行うと良いとされています。
完全に鬼を封じるためにはこの順番で行うことが大切で、神社での豆まきでも多くの場合この順番で行われています。
鬼を追い払う以外に、家の中に福を呼び込むためにも豆をまきます。
まずは戸や窓を開けて「鬼は外」と言って豆をまいたら、そのあとは開けたところを全て締めて、その後に「福は内」と言いい、部屋の中にも豆をまきます。
これを外と中それぞれ2回ずつして終わりです。
まとめ
いかかでしたでしょうか?
節分の豆まきの由来や正しいやり方について紹介していきました。
子供に聞かれた時に、ちゃんと教えられることで、親としての株が上がったりもします^^
地域によっても異なりますが、正しいやり方で楽しく豆まきを楽しんでくださいね。